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ウクライナがロシアのAIインフラを攻撃、Yandexのデータセンターが標的に

ウクライナが、ロシアのテック大手であるYandex(ヤンデックス)が運営するAIデータセンターをドローンで攻撃しました。短期間に複数の施設が標的となり、ロシアのAI開発やクラウドサービスに影響が出ていると報じられています。

目次

Yandexのデータセンターへの相次ぐ攻撃

報道によると、ウクライナは2日間でYandexのデータセンター2か所を攻撃しました。

まず、リャザン州のサソボにある主要なデータハブが攻撃を受け、施設全体がオフラインとなりました。この施設は、YandexがAIモデルの開発に使用している3台のスーパーコンピュータ(極めて高い計算能力を持つ大型コンピュータ)のうち2台が設置されている非常に重要な拠点です。この攻撃では火災も発生し、設備が深刻なダメージを受けたとされています。

その後、モスクワ南西のカルーガ州にあるデータセンターもドローン攻撃を受けました。Yandexの発表によると、インフラの一部が損壊し、いくつかのモジュールが完全に機能停止したとのことです。

Yandexは、これらの攻撃が自社運営の核心部分を標的にしたものであると述べています。あわせて、サービスを維持するためにチームが昼夜を問わず取り組んでいるものの、簡単な作業ではないとしています。

デジタルインフラへの攻撃という新たな局面

これまでのウクライナによる攻撃は、主にミサイル工場や石油精製所、エネルギー施設などの産業インフラが中心でした。しかし、今回のAIデータセンターへの攻撃は、軍事作戦の範囲をロシアのテクノロジーインフラにまで広げたことを示唆しているとみられています。

AIの開発には膨大な計算リソースが必要であり、スーパーコンピュータなどのインフラを失うことは、大規模なモデルの学習や研究、AIサービスの拡大に影響を及ぼす可能性があります。また、Yandexはロシアで不可欠とされる多くのアプリやSNSを運営しており、同社のクラウドネットワークの障害は、それらを利用する他の企業やサービスにも波及します。実際に、出会い系プラットフォームのPulse(パルス)がバックアップデータベースへのアクセスを失ったと報じられています。

背景にある「鏡のような」対応

今回の攻撃の背景には、ロシア側によるウクライナのデジタルインフラへの攻撃があると考えられています。

ロシアはここ1か月、キエフ中心部を含むウクライナ国内のデータセンターや電気通信施設を複数回攻撃しており、これにより約10万世帯で一時的なインターネット停止が発生したと報じられています。ロシア側は、これらの施設がウクライナ軍のインテリジェンス(情報活動)に使用されていたと主張しています。

これに対し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアがデータセンターを攻撃し続けていることに触れ、常に鏡のように(対称的に)対応すると述べています。

現代戦におけるデータインフラの重要性

戦略国際問題研究所(CSIS)などの分析によると、現代の軍事作戦はデータへの依存度が高まっており、大量の計算能力と情報への迅速なアクセス、そしてシステム間でのデータ統合が不可欠になっています。

ウクライナ軍も、戦場情報の収集や分析にデジタルシステムを活用しているとされており、データセンターや通信インフラは単なる民間施設ではなく、軍事的な重要拠点となっている側面があります。

このように、エネルギーや交通インフラに続き、AIやクラウドを支えるデジタルインフラが直接的な攻撃対象となることで、戦況は新たな局面を迎えているようです。

出典 Al Jazeera Newsweek Ukraine Drones Hit Second Yandex Data Center in Two Days – The Moscow Times Ukraine Hits Two Yandex Data Centres in Two Days, Disrupting Russian AI Infrastructure – The420.in Russia targets Ukraine's digital nerve centres as war reaches data infrastructure

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